フィンランドでは、新学期が8月の中旬頃に始まる。新一年生は、その年の1月から12月までの間に7歳になる児童達が対象となる。入学前の6歳児に対して、就学前教育が「無料で」施されるのが、エシコウル(英語でプリスクール/略してエスカリ)だ。今回は、少し話が逆行するが、エスカリでの就学前準備について触れてみたい。
エシコウル/エスカリとは?
エスカリは義務教育では無いのだが、学校教育法に組み込まれており、2001年より自治体による実施が義務化された。エスカリへの子どもの参加率は97%。エスカリは、パイヴァコティ(保育園)の中か、小学校と同じ敷地内の建物の中などで実施されている。
時間帯は月曜日から金曜日までの午前中4時間で、ちょうど小学一年生が学校で過ごす一日とほぼ同じ長さになる。ちなみに長男が通ったエスカリはパイヴァコティの中にあるものだったので、児童のほとんどが、午前中をエスカリ、午後はパイヴァコティというようにその両方を連動させた一日を過ごしていた。
◆例:長男が通っていたパイヴァコティ内のエスカリでの一日◆
6時半~8時 : 親の仕事の始業時間に合わせて保育園に登園
8時~8時半 : 保育園で朝食/エスカリだけに通う子どもは家で食べてから登校
8時半 : エスカリ始業
11時半~12時: 昼食
12時~ : お昼寝休憩(さすがに6歳児ともなるともう寝ないので、先生が本を
読み聞かせ、子ども達はマットの上に雑魚寝/読み聞かせが終わり
次第、他のお昼寝中の園児を起こさないように静かな遊びを始めても
良い)
12時半 : エスカリ終業(エスカリだけに通ってきている子どもには、12時半に
保護者が迎えに来る)
14時~14時半 : おやつ
14時半頃~ : 保育園の敷地内で自由に遊ぶ
17時半 : 保育園終業

プリスクールで使用したワークブック。9月から5月までの約7カ月をかけて一冊こなす。

数字は1から10までの書き取りを習う。先生に寄ると、子ども達は数字が大好きなのだとか。

アアコセット(フィンランド語のアルファベット29文字)は大文字だけ。

一応、家でもできる既製品のワークブックはあるが、プリスクールから特に薦められることはない。長い夏休みに、バカンス先での暇つぶしにやらせてみる。

プリスクールで製作した、恐竜のフェルトのぬいぐるみ。針で指を刺したこともあったが、苦労してつくった作品には強い愛着がある。