息子の小学校では、8月中旬に新一年生の新学期が始まると、最初の一週間は“慣らし通学”であった。9時から8時45分へと、一週間かけて登校時間が徐々に早まり、下校時間も11時45分から12時へと遅くなっていく。
登校班などが組織されないので、児童一人一人が慣れるまでは、保護者が送迎する。その期間に、担任の先生は、各生徒の母国語や宗教などを確実に把握し、入学後一週間にしてようやく時間割が配布された。今回は、フィンランドの一年生の時間割と教科、そしてフィンランド語では「母国語」と呼ばれる国語の授業について触れてみたい。
教科名が未記載の時間割
入学二日目。息子が早速、母国語と算数の教科書とワークブックを持って帰宅し、初めての宿題も出た。宿題は、母国語はアアコセット(フィンランド語のアルファベット)の書き取りや単語の音読など。算数は、1から10までの数を数えることや、塗り絵も交えた「数遊び」が主だ。
宿題は一日に、母国語か算数のいずれか、もしくは両方からで、所要時間も30分弱と少量だ。
入学1週間後。息子が持ち帰ってきた時間割は、以下の通りだ。

教科書としおりと書き取り帳。教科書左上の会話文はクラス全員用、左下のネズミのマークは「ネズミ」グループ向け、右半分の長文は「カラス」グループ向け。

教科書は一冊の本のように、架空の地域に住む登場人物が物語を織りなしていく。教科書中央に描かれている地図は息子のお気に入りで、このページを何度も開いては場所を確かめる。

アアコセットはABC順ではなく、使われる頻度が多い順に。発音練習に、単語を音読する宿題が出る。

教科書の登場人物のパペット達。これを右手に、左手に教科書を持って、子ども達は人形劇をしながら会話文を読む練習をする。