2010-11-14 (日)
国産木材について
カテゴリー:メンバー日記(世界の日常)
先日、国産の木材しか使わないことで知られる建具屋さんのお話を聞く機会があったのだが、木材の多くを国内のチップ工場で入手しているとのことだった。
国内にまだパルプ用のチップ工場があるということが、そもそも意外だったが、やはり減り続けているようだ。
どうしてチップ工場で建具や家具の材料が入手できるか、というと、曲がった木や節のある木は材木市場では価値のないものと見なされて、パルプ用に廻されてしまうからだという。
ところが、国産の木材で家具や建具を作りたいと思うような人にとっては、曲がっている木や木の節などは、美しい木の表情の一つなのであって、むしろ好ましく感じられるものだ。
つまり、多少割高でも国産材の家具や建具が欲しいと思っている人たちを満足させるに違いない木材が、日本では価値のない木材と見なされ、パルプの材料になっているということだ。
消費者のニーズを的確に見出してビジネスを成功させる人が自然に出てくるのが市場経済だと思うのだが、林業のような「衰退」産業では、そういう活力が失われているのかもしれない。
この建具屋さんは、市場価値がないとされるものを買って高い付加価値を付けて売っているのだから、もの凄い利益率だと思う。目ざとい人にはチャンスである筈だと思うのだが。


















