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ラオスのオーガニック市場をリードする『XAO BAN』という会社

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村岡桂子 ラオス人民民主共和国 ビエンチャン
day
2008-05-09
 

2.『XAO BAN』という会社

 扱っている商品は、ヨーグルト、はちみつ、ジュース、パスタソース、オーガニック野菜など。看板商品のヨーグルトは現在14種類で、ローファットのものも製造。サイズはS・M・Lの3種類だ。はちみつやその他の商品は、週一回開かれるオーガニックマーケットでは見かけるだけだったのが、年明けから袋詰めのオーガニック野菜がマーケットで多数見られるようになった。

 サパンモー村の工場に原料を持ち込み、製造から店舗への発送までを行っている。20名の従業員には製造・輸送スタッフのほかに、農場で原料を作るスタッフも含まれる。『XAO BAN』という社名はラオス語で「村人」という意味だが、まさにその村人がこの会社で重要な役割を果たしている。
 農場では野菜やヨーグルトの中に入れる果物などを育てている。さらに、農業大学からのボランティア20名が研修に来ているとのこと。『XAO BAN』の事業内容の中には「技術をラオスに広める」というものも含まれており、かなり力を注いでいるように見られる。

XAO MAN看板

 出荷先はラオスの5大スーパーマーケット(※1)、タイから来たコンビニエンスストアV-shop、ほか25軒のミニマート。シンプルなパッケージは、他の製品のように派手さはないが、ナチュラルでヘルシーなイメージを客に感じさせる。

 『XAO BAN』のヨーグルトを買っていく客の80%が外国人で、残りがラオス人ということだ。だが、最近はラオス人の客が増えてきたようで、「30%くらいがラオス人かもしれない」と、ノンナットさんは言う。彼女は新しく商品を売り出すたびに、リサーチをする。私が取材に伺ったときも、その前日から試験的に売り出したジャムを私に食べさせてくれた。

 「これは売れると思う? 小瓶に入れて売り出したけど、どうかしら? これだと一週間で食べきる量だから、ちょうどいいと思うの」と。そのジャムはオクラの仲間の花rosellaを乾燥させたものに砂糖を加えて煮たもの(※2)で、もちろん合成の添加物はなし。控えめな甘さで、少なくとも日本人には好まれそうだというのが私の感想だった。リサーチは欠かせないと彼女は言う。ラオス人にはない、いい意味での貪欲さを見た気がした。


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