|
 |
ラオスのオーガニック市場をリードする『XAO BAN』という会社
|
|
|
|
 |
| 2008-05-09 |
|
|
|
| |
|
3.ラオス人への技術指導
ノンナットさんのご主人は経営には全く関与されていないとのこと。彼女一人ですべてをマネージメントして、ここまで大きくしてきた。きっと苦労も多かったのでは?と聞くと「金銭的な苦労はありません。新しく機械を購入するときにお金が必要ですが、今まで借金はしたことはありません。借金は嫌ですから」とのこと。
商品の売り上げが伸び、お金が貯まってからでないと、新しい何かを購入したり始めたりはしないらしい。家庭の一主婦の感覚を捨てずにビジネスを進める堅実さは、とてもすばらしいと思う。
「では、何が一番大変でしたか?」と質問すると、「従業員のトレーニング。とにかく、ラオス人に製品を作らせるときは、何度も同じことを言わないといけないんです。繰り返し同じ失敗をするのです。とにかく従業員の指導が一番大変ですね。他は特にないです。」とのこと。
特に衛生面ではラオス人の「清潔」の基準が、タイ人やわれわれ日本人とは大きく違っている。ノンナットさんが苦労してきたのも理解できる。
 出張販売の様子
4.今後の課題
ノンナットさんが目指すものは「安全・安価でおいしいものを多くの人に」であり、今のところそれは順調に伸び続けているように思われる。そして、人々(特に在ラオス外国人)にとって、唯一の「甘すぎないヘルシー&ナチュラルなヨーグルト」を供給してくれる会社として、なくてはならない存在になっている。さて、これから彼女はどうして行きたいのか? 何かまだアイデアをあたためているのか?
「今考えているのは、アイスクリーム。ヨーグルトのアイスクリームです(日本でいうフローズン・ヨーグルトか?)。まだ機械が買えないから、今すぐにはできないけど」実際、私はここのヨーグルトを冷凍庫に入れ、少し固まったところでかき混ぜて、アイスの代わりによく食べているのだが、それが商品となって店頭に並べば、きっと私の作る自己流のフローズン・ヨーグルトよりおいしいに違いないと思い、「是非作ってください! 待ってます!」とお願いしてきた。
ノンナットさんは、会社を大きくする気はないし、製造を機械任せにする気もない。技術指導をして、人材を育て、その人たちが新たに『XAO BAN』のコンセプトを継ぐ会社を展開すればいいという考えだ。「『XAO BAN』はラオスの人々に持続可能な収入と技術指導をもたらすNGOです」とノンナットさんは言う。
話を聞き終え、帰ろうとしたときにノンナットさんの言った言葉が、とても印象的だった。
「XAO BAN is Small, Slow... but Strong!」
小さい会社であることが、高品質を維持する秘訣だと彼女は考えている。
ラオスは急激に開発が進み、道路が整備され、新しいビルが建ち、首都ビエンチャンに限っては、途上国とは思えないほどの変わりようである。それとは対照的に、『XAO BAN』は、慌てず騒がず、のんびり、かつ着実に地域に根付いてきている。多くの人に愛され続ける会社であることは間違いない。
(※1)ピンポンマーケット、ブンタビマーケット、ブンナンマーケット、シームアンマーケット、ウドンマーケット
(※2)この商品は、取材のときはジャムにするということだったが、先日マーケットで『rosellaヨーグルト』として販売されていた。
|