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バーガーキングは、自社のフェイスブックページ(http://www.facebook.com/burgerking) 上で、今後インドネシアの複合企業体シナール・マス社からはパームオイルを調達しないと発表した。これは、シナール・マス社の支店の一つがボルネオ及びスマトラ島の熱帯雨林や炭素濃度の高い泥炭地を破壊していたことを明かした独立監査の結果を受けてのものであった。
先月発表された報告書によれば、シナール・マス社は、その支店、PT Smart社に環境上の違法行為はないとして、監査結果を偽ろうとしたということだ。
同社のこのような主張に関する報道を受け、監査人であるBSIグループは、シナール・マス社を非難し、スマトラ島とボルネオ島のインドネシアの領有地であるカリマンタン島について監査が行われた11ある使用権のうち8つで、PT.Smart社が正式な許可なしで森林伐採を行い、泥炭地を除去していたことを強調する声明を出した。
この行為は、インドネシアの法律及び持続可能なパームオイルのための円卓会議(RSOP)の認証システムに定められた規則に違反するものだった。
バーガーキング社パームオイル調達に関する決定について下記の声明を発表した:
「バーガーキングは、弊社の企業責任計画(「BK® Positive Steps」)における積極的措置の一環として、持続可能な仕入先から材料を調達することに責任を持って取り組んでいる。コントロール・ユニオン・サーティフィケーション(CUC)及びBSIグループによる独立検証報告を詳細にわたって検討した結果、シナール・マス社のパームオイル製造及びその熱帯雨林への影響に関して、同社の環境対策には弊社の企業責任への取組みとは矛盾する懸念すべき点があると我々は確信する。
よって、今後シナール・マス本社及び支店からパームオイルの購入はしないことを決定した。シナール・マス社のパームオイルを供給元としていた176のバーガーキング店舗は現在新たな仕入先に変更手続き中である。加えて、弊社の仕入れ各社に対し、弊社は製品の製造過程において、シナール・マス社製のパームオイルは使用するつもりがないことを正式に通知しているところである。」

バーガーキング社の声明は、 PT Smartへの監査のきっかけになった環境団体グリーンピースによるキャンペーンの影響のひとつである。グリーンピースは現在、ピザハットや、KFC、ダンキンドーナツにもシナール・マス社と取引停止するように圧力をかけている。
パームオイルは加工食品やクッキングオイルとして広く利用されているが、その製造は、時には、インドネシアやマレーシアの熱帯雨林の犠牲の上に成り立っており、オランウータンなどの絶滅危惧種を危険にさらし、温室効果ガスの排出を増加させている。グリーンピースやその他の環境活動家たちのグループは、油ヤシ栽培農家に対し、山林地帯を新たにプランテーションに転換することを禁じる、より強力な持続可能基準を採用するように、説得しようとしている。
パームオイル産業界は、パームオイルが植物油の安価な資源であり、富を生み出す重要な源であるという見解を維持している。生産者たちは、キャノーラや、コーン、大豆といった油ヤシより生産性の低い植物原料を育てるにはもっと多くの土地が必要になるだろうという点を強調する。


出典:mongabay.com(2010年9月2日) 翻訳:小谷祐子
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