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コミュニティファンド「地域維新ファンド」
また昨年、山口県ではオークションの仕組みを応用し、地域からお金を集め、地域に必要なコミュニティビジネスに投資していくコミュニティファンドの設立を女子大生3人が呼びかけ始めた。結果、1口1万円で1000口1000万円というお金を集め、今年の3月に中小企業等投資事業有限責任組合「地域維新ファンド」を立ち上げた。
今後、コミュニティビジネスや地域ベンチャー等、「もっと住みよい地域にしたい」「地域にある問題を解決するために事業を起こしたい」という志(明確なミッション)のもとに起業する地域ベンチャーに投資する予定だ。手法こそ異なるものの、個々人が少しずつ財を持ち寄り地域に投資する機会を呼びかけるという試みはオークションと変わらない。
そして、この6月、東京で初の公開起業オークションを開催することとなった。別名"地域財オークション"と銘打っているこのオークションをコミュニティ意識の最も低い東京で開催することは、この4年間で10回弱のオークションをアレンジしてきたPAグループにとってオークションに対する認識を転換せざるを得ない、試練の機会でもある。今までとは全く逆に、都市にコミュニティ意識を創ろう、という動きを生み出すためのオークションなのかもしれない。
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鍵となるのは、都会の巨大な市場と、個々人が持つ能力・人脈・発信キャパを持ち寄って本気で応援しようという気持ちを湧き立たせ、その気持ちの連鎖を、ビッグウェーブを生み出すことができるかどうか、ではないかと感じている。少し視野を広げて考えると、95年の阪神淡路大震災の復興支援では、「がんばれ神戸」の合言葉のもと全国から実に多くの支援が集まった。このままではいけない、自分も何かしなければ、という強い危機感と主体性を持つ人たちの、復興に向けた本気の連鎖や協働意識、そしてコミュニティ意識が、神戸の町を元気づけ復興の動きを加速した。
この一件からも、コミュニティ意識が地域の問題解決と自立に役立つということが良く分かるだろう。公開起業オークションは、じわじわと地域間格差が進行する中で日本再生へ向け、コミュニティ意識を育てようという動きを加速する仕掛けのひとつにすぎない。
より大規模で緊急の解決策を要する地域間格差が世界で起こっている。一体、日本は世界に対して何で貢献できるだろうかと、考える。地域から地球平和を目指し、世界でイニシアティブを持つには、やはり、日本再生の事例を創ることではないだろうか。片岡チームの日本再生を目指す動きは、スピードを上げ続ける。
地域財を活かす起業オークションとは (下)
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