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Amyさんは以前勤めていた企業においては得ることができなかった、何かを作り出すときにその一切の決定権やコントロールが自分にあるという‘自由’が起業へのエネルギーになったと言う。そんなAmyさんに聞いてみた。
Q1.オーストラリアにおいてビジネスウーマンであるということは有利に働いていると思いますか?不利に働いていると思いますか?
-ただ自分自身のゴールを達成することに集中しているだけで、どちらでもないと思っています。女性である、ということが不利だと考えることは時として危険です。もし現実に不利でなくとも、そう考えることで自らを不利な立場に追いやってしまうからです
Q2.オーストラリアにおける女性起業家たちのハードルになっているものは何だと考えていますか?
-多くの女性にとっては起業する際のリソースのなさが挙げられます。女性は生活におけるいろいろな方面で家族、地域社会、友達との関わりをもっています。その中で起業に必要な時間とエネルギーをつぎ込むことは決して簡単なことではないでしょう
Q3.女性起業を促進するには?
-男性の家庭面におけるサポート、地域社会や政府において保育施設を充実させること、家庭での女性の義務への援助。また女性自身が起業で成功するということが、返せば地域社会に貢献し、グローバルリーダーとしてもインパクトを持つ可能性をもたらす、といつことをもっと認識する必要があると思います。とにかくあらゆるビジネスセクターにおいてもっと女性の存在が必要です
Q4.オーストラリアは男女平等だといえますか?
-私はそう思っていますが、多くの人はまだまだ平等でないと思っています。それは統計にも表れています。例えば一般部門の女性企業役員の割合は6%にすぎません。オーストラリア人口の52%が女性であることを考えると、オーストラリアの企業団体では女性が十分に代表されているとは言えません
Q5.日本女性はオーストラリア女性から学ぶことも多いと思いますが・・・
-オーストラリア女性が日本女性から学ぶところも多いと思います!女性は生まれながらの先生(Natural Teachers)であり、お互いから多くを学ぶことが出来るでしょう。
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女性Small Businessのほとんどは小売業又はサービス業に集中している。消費者としての女性のパワーを考えると女性の目から見たニーズや特異性を生かしたビジネスの可能性は大きい。Amyさんがペットタグに個性をもたせることで今までになかった市場を生み出したように、自らが190cmと大柄で洋服探しに苦労した経験から‘The long Tall Women’を始めたSue Gilletさんや、オーストラリアに一番北に位置するDarwinに移り住んだとき、自分の子供たちに着せるトロピカルな気候に合わせた洋服が市場になかったことから家で趣味として始めた洋服作りが、今や全国的に売られるビジネスに発展していった‘Troppi-Kids’のMarie Morrisonさんのようにニッチなマーケットはあらゆるところに存在している。
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また英語圏以外からの女性移民者の起業率は割合にしてオーストラリア生まれ及び英語圏からの移民女性のそれに比べて高いというリサーチ結果も出されている。言葉や文化の壁、教育制度の違いによって生じる雇用機会の制限が、自らが起業する動機となっているかもしれない。アジア・パシフィックにありながら“西側の国”であるそのユニークな地理的条件、多文化国家であるオーストラリアにおいて民族・文化の特異性を生かしたビジネスは将来性に満ちている。
今までビジネス界においてミドルクラスに位置する白人女性のプロフェッショナルなビジネスが注目を浴びてきたが、エスニック、都市以外に住む女性たち、または在宅ビジネスなど女性ビジネスにおける多様性は最近認識され始めたばかりで、これからもっと多くの研究や調査がなされていくものと思う。
- この記事は、 WWB(女性のための世界銀行日本支部)の奥谷京子さんからの依頼で作成しました -
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