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ジャパニーズ・フォー・ピース〜平和活動を通して多文化社会の一翼を担う〜

オーストラリアで平和活動を行う日本人たち

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緑ゆたか オーストラリア・メルボルン
day
2008-04-22
 

広がり続ける輪

 JfPが企画するイベントは、恒例となった8月のヒロシマ・ナガサキ平和コンサートの他に、ピース・ケータリング(平和の出前)と称する、学校訪問による平和教育活動、現地の平和・反核団体と連携したピース・フォーラム、映画上映会やハウスコンサート等があり、ほぼ1-2ヶ月毎に行われている。

 ピース・ケータリングは、2006年8月にシドニー在住の絵本作家である森本順子さんを平和コンサートのスピーカーとして招いた際に始まった。メルボルン滞在中に、JfPメンバーの子弟が通う学校で、ご自身の被爆体験をもとにした「My Hiroshima」という絵本を朗読し、平和の大切さを語ってもらったことがきっかけとなった。

 10名程度のメンバーが手探りで活動を開始した設立当初に苦労したことは、コンサート運営の資金調達だった。しかし、賛同者からの寄付金、地元の平和医師連盟や反核団体の惜しみない協力、そして快く無料出演に応じた日豪のパフォーマーやボランティアの若者達の力が一つになり、2005年ヒロシマ・ナガサキ被爆60周年野外コンサートには1000人の観衆が集まり大成功となった。

JfPを含む93のNGO団体が連携した平和イベント「パーム・サンデー」のパレード

 「平和活動をすることによって、人種的・文化的・宗教的・政治的偏見克服に貢献でき、多文化社会実現の一翼を担うことができる」とするJfPの活動趣旨と実績が認められ、現在はビクトリア州の多文化委員会から助成金を受けるようになった。イベントの収益金寄付を通して現地コミュニティーとの新たなつながりも生まれている。地域に根ざしたJfPの活動は、メルボルンの日本人コミュニティーにとっても良い刺激となっており、メンバー数も設立3年で倍になった。私自身もJfPが発するエネルギーに感化され、新たにメンバーに加わった一人だ。メンバーは、大学生、会社員、教育関係者、自営業など、20〜60代の永住者・長期滞在者が主体だが、各イベントにその都度ボランティアとして参加する10〜20代の若者達や短期滞在者も活動の大きな支えとなっている。

 JfP代表の香寿代プレストンさんは、コンサートの挨拶で「平和活動を通して得られる大きな喜びは、同じ志を持った素晴らしい仲間と出会え、連帯の輪を広げていけること」と語っている。JfPは、次世代に平和の思いを語り伝える活動を通し、様々なバックグラウンドをもつコミュニティーとの横のつながりを深めている。
(写真/JfP)

緑ゆたか
1997年よりオーストラリアのメルボルンに在住し、現地の企業に勤める。パーマカルチャーやバイオダイナミック農業の概念を取り入れた週末無農薬家庭菜園で珍野菜を作るのが趣味。ミュージシャンの配偶者がJfPによる2006年の平和コンサートに出演したことをきっかけにJfPのメンバーとなった。


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