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フリー・ビルマ vol.3 "メソート再訪"

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菊池美菜
day
2005-06-03
 

学校へ再訪問

 2005年2月、約4ヶ月半ぶりに、Yaung Chi Oo School の子どもたちを訪問した。子どもたちの懐っこい笑顔は、4ヶ月前と少しも変わっていなかった。4ヶ月前まで、私はYaung Chi Oo Schoolで、工作を中心にさまざまなアクティビティを行ってきた。それまで工作などをしたことがなかった子どもたちは、大喜びであった。

 今回は、約2週間という短期間ではあったが、工作の授業を行ったり、放課後に日本語やタイ語を教えたり、子どもたちの家を見に行ったりするなど全ての時間を子どもたちとともに過ごした。

 今回のひとつの目的は日本で集めてきた文具(主にえんぴつ)をYaung Chi Oo Schoolへ届けること、ご協力いただいた資金で来年度分のノートを買うことであった。日本でご協力いただいたものは、えんぴつ、色えんぴつ、クレヨン、消しゴム、えんぴつ削り、ノートなどである。えんぴつは、約1400本(日本で頂いたもの、バンコクまで、持ってきていただいたものの合計)寄付金で買ったノート3528冊は、6月から始まる来年度、一年間分に当たるものである。

 これまで、先生方は、「ノートがないなら、見ていなさい」「えんぴつがないなら、見ていなさい」としか、いうことが出来なかったが、来年度は、そんなことはないはずである。また、このノートやえんぴつは、日本の多くの方々の協力によるものだということを、現地の先生方は理解している。きっと大切に使ってくれると私は信じている。

 話は、メソートの町に移る。メソートは、相変わらずの活気があった。やはり、ロンジー姿のビルマ人やカレン人の姿が目立ち、彼らは朝から豚肉や魚、野菜を市場で売っている。自転車の数も多い。そして警察の数も多い。早朝には、黄衣をまとい、鉢を抱えて托鉢に歩く僧と、彼らに食べ物や花を施す人々の姿がある。

 夕方になると、多くのイスラム教徒の男性は、アイロンのしっかりかかったイスラム服と刺繍の入ったぼうしをかぶりモスクへ通う。夜8時には町は静まり返る。国境の町という特別な雰囲気と環境であると思う。

メソートの難民キャンプ

 メソートにも国連の機関であるUNHCRがある。多くの友人もここで、難民申請をし、第三国を目指す。既にアメリカやオーストラリア、カナダ、北欧などに移住した難民も数多くいる。特に難民として認められやすいのは、反政府団体のメンバーである。彼らは、ビルマへ戻ると政治犯として捕らえられ、過酷な刑務所生活や強いられたり、死刑となったりする危険があるからである。

 昨年、難民申請をした友人らは、アメリカ、ノルウェー、などの国への移住が決まっているが、詳しい日程は分かっていない。2人の友人は、既に渡米した。またYaung Chi Oo schoolの校長先生も、ノルウェー移住が決まっている。しかし、今日UNHCRでの難民申請は難しくなっている。それは、タイ政府による政策が影響しているという。

 昨年度難民申請をした友人らは3月31日に、メソートから8時間の場所にある難民キャンプへ移動させられる。そこには、十分な衣類や毛布、通信手段がない。小さなクリニックはあるが病院もない。しかし、彼らはそこで一定の期間を過ごす。そして、第三国へ出発の日を待つという。第三国を目指す友人たちが、安全に、安心できる環境で生活できる日を私も遠い日本で待っている。。。。

女性のための社会行動

 Yaung Chi Oo Schoolの校長先生とその家族は、まもなくノルウェーへ移住する。そのため、Yaung Chi Oo Schoolは、SAW(Social Action for Women)という団体が運営することになった。SAWは、2000年6月タイ・ビルマ国境地域で暮らすビルマからの女性たちが直面する問題を支援するために、ビルマの女性たち自身によって組織された団体である。

 彼らは、出稼ぎ労働者の家々を訪問し、治療また健康に関する教育をしたり、重病患者をメソート病院やメ・タオ・クリニックという病院で治療を受けるための手配をしている。また、現在は孤児院を3箇所で運営している。その中でも、小学生が中心となる孤児院には、Yaung Chi Oo Schoolの先生方も一緒に生活している。私もメソートにいる間は、いつもこの孤児院に泊まらせてもらっている。

  メソートには、私が大変お世話になっているピーノイというタイ女性がいる。彼女は、私が彼女の家に泊まるようにと、言ってくれる。彼女の家は、とてもきれいで、蚊も少なくて、常に水も出る。冷蔵庫に入っている水は常に冷たい。孤児院は、それとはちょっと違う。それでも私は、子どもたちの生活する子どもたちの家が心地よくてたまらない。


カレン人として生きるために (2) -フリー・ビルマvol.6-
カレン人として生きるために (1) -フリー・ビルマ vol.5- 
フリー・ビルマ vol.4 "カレン・キャンプ"
フリー・ビルマ vol.2 -メソートの学校-
フリー・ビルマ vol.1 "メソート"

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