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EARTHSHIP-アメリカ南西部で見たサスティナブル住宅 vol.6

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りん子 りん子
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2006-11-16
 

[レントハウスとして貸し出されている建物の内装]


Earthshipの住民

 一番始めに写真でアースシップに出会ったときの感想は「デザインが美しい」、ということであった。むしろそこに惹かれ、そこから機能へとどんどん興味が移行していったのだが、実際に目にしても、そのインパクトは変わらなかった。

 デザインが素晴らしいのである。暖かみのあるフォルムに色、洗練された意匠を取り入れて建設されている。家を拝見して感嘆するのは、機能よりもむしろ素敵な内装である。様々な大きさの家があった。ベッドルームが一つのコンパクトなものから、パーティールームをしつらえた大型のものまで、住む人のニーズによって設備も異なる。

 大きなソーラーパネルの横にジャグジーを備えた大変豪華な家も拝見させてもらった。どの家も一様に必要な家電を備え、その思想云々を知らずとも、住みたいと思うような設備を整えてある。むしろそこがアースシップの最大の強みであるような気さえした。

 地球環境にやさしい家を建てようとするには、そういった何らかのポリシーが入り口であることが多いように思う。近年環境問題が市民レベルに普及してきたとは言っても、個人で出来る事を真剣に考える事には敷居が高い。このアースシップは、綺麗!素敵!と思う事が入り口となって、さらには安価、光熱費の節約、などを入り口とした導入も考えうるわけである。

[レントハウスとして貸し出されている建物の内装]

[レントハウスとして貸し出されている建物の内装]

[レントハウスとして貸し出されている建物の内装]


 私が訪ねたお宅はどちらかというと、環境問題に対して意思をもって住んでいる人が多かったのだが、事情を知らない人に説明もせずに家を見せても、おそらく多くの賞賛を得られるのではないだろうか。

 実際の住み心地について、彼らは一様に何の不満もないと語ってくれた。曇りの日が多いと、電気の節約を少し考えたりはする。発電機のバックアップを用意している住宅もあった。水が足りなくなって買ったこともあるそうだが、それも数回程度だそうだ。

 その土地の自然条件を熟知して利用する事から、彼らは多くのものを得ていた。それはその土地に根付いていたネイティブアメリカンの精神にも重なる部分である。太陽が照れば暖かく、雨は生きる為の恵みである。

 実際、ここアメリカ南西部に住んでいたインディアンは、夏に陽を遮り冬に多く陽を取り入れるため、断崖等に居を構え、熱を逃がしにくいように入り口を狭くして寒い冬を乗り越えていたようだ。洞窟に住んでいた我々の祖先も同じだ。地球の恵みを受けながら、限りのある資源を生活から体感する事が出来る、Earthshipはそういう住宅なのだという感想をもった。 (つづく)


EARTHSHIP-アメリカ南西部で見たサスティナブル住宅 vol.7
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