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EARTHSHIP-アメリカ南西部で見たサスティナブル住宅 vol.4

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りん子 りん子
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2006-08-27
 

Earthshipの驚くべきシステム

 ビジターセンターではEarthshipのシステムを分かりやすく展示してある。私はセンターの人に口頭で説明を受けながら建物を見せてもらう事にした。

※ここで紹介するEarthshipは、あくまでタオスの気候条件に合ったものだということをお断りしておきたい。タオスは半乾燥高原砂漠気候で、年間降水量は約300ミリ。冬の平均気温はマイナス4度。時にはマイナス10度を下回る日もあるようで、降雪も見られる。また一方でタオスを含むニューメキシコ州は、年間平均3200時間もの太陽光を享受する「太陽の街」としても広く知られ、タオスは平均70%が日照時間となっている。

室温の調整

 先ほども述べたように、この家はほんのりと暖かい。暖炉も作り付けられているが、その日使った形跡は見受けられなかった。まずはこの室温の説明から始まる。家の南側をほぼすべて覆っている大きな窓は、太陽光をふんだんに取り入れる為のものということだった。太陽光の入射角に傾いたそのガラス窓を通して、太陽は光だけでなく、熱をもふんだんに室内に与えてくれる。

 この暖められた空気は昼は壁のタイヤに伝わり土を暖め、そして夜はその熱をゆっくりと放出し、室温を穏やかに保つ事ができるとのことだった。土とタイヤは蓄熱性に大変優れていて、単に廃材を利用した建物というわけではないらしい。これは自然の摂理に対してベストな効果を生む建材のようだ。

 太陽は、薄曇りの真冬の日でも、十分な温度を与えてくれるとのことだった。冬の平均気温がマイナス4度になるこの地でも、暖房を使用するのは年に2、3度、それもほぼ備え付けの暖炉か、薪ストーブでまかなえる。家の内装に用いられている濃い色の塗装も、熱を吸収するのに一役買っているとの事だった。

 窓には布製のサンシェードが作られていて、夏はこの太陽光を室内にどれくらい取り入れるかで温度調節を図る。北側の天井には同じく気温調節の為の空気抜きの天窓が設けられていた。暖かい空気は常に上へと登り、また冷たい方へと流れる。自然の摂理を利用した作りになっているのだ。


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