2005年秋から、僕がフルタイムで働き、妻が専業主婦になる古典的な家族形態になった我々でしたが、生活全体はよりスムースになったものの、僕が家にいる時間が減ったので、建築作業はよりのろくなりました。
とはいっても進行しなかったわけではなく、ストローベイル小屋の屋根の枠組みなどは僕一人でやりました。前回の経験があったので、より効率的に進み、金属の屋根の取り付けも問題なくできました。 また春先には地元のナチュラルハウスに興味を持つ人々から、コブのワークショップを開催したいという申し出がありました。
この時点で我々のコブ作業は全て終わっていて、何もすることがないので、急遽ストローベイル小屋の片側に屋外の温室(グリーンハウス)をつくってもらうことにしました。 大まかに構想はあったものの、今すぐ必要なものではありませんでしたが、我々がそもそもこのプロジェクトを立ち上げた理由の一つはコミュニティへの見本、教育だったのです。 ですから、こちらが割ける時間や労力はあまりないけれども、それでも良ければうちでやって下さい、という話になりました。
これも、我々の挑戦にいかに希少価値があり、周囲の人々が関心を持って見守っていることが示されたできごとでした。 しかしこのワークショップも予定より大幅に遅れ、温室のスペースを完成させるどころか半分程度しか到達せず、その後、できかけの壁などが放置されるという、このプロジェクトの典型的な結末をたどりました。 コミュニティが小さいゆえのイベント運営のずさんさ、曖昧さなどが浮き彫りとなるできごとでした。

[ できかけの温室エリア。 壁がもっと高くなり、その上に取り外しのできる透明なプラスチックの屋根がつく予定が、未完のまま中断]

[ 土地が売れる直前。我々が残した建てかけの家たち]

[ “Terri & Ari Finch-Koinuma built this house 2001-06”とコブハウスの中に刻みました。